2023/9/17 偏光万華鏡@日本科学未来館

子どもたちがスタッフの話を聴いている写真

こんにちは!東工大ScienceTechno3年のゆうたです。
9月17日に日本科学未来館にて、「偏光万華鏡」の工作教室を開催しました。
「偏光万華鏡」は、光のふしぎな性質を使ってカラフルな模様をつくる万華鏡の工作です。

工作教室の前半では、光の性質を学びました。光は電磁波の一種で、波長によって色が変わります。また、光の振動方向には縦・横・斜めの向きや、螺旋を描いて進む円・楕円の向きがあります。身の回りの光は、波長や振動方向の異なる様々な波が合わさっています。

光について説明するスタッフとそれを聴く子ども

続いて、「偏光」という言葉の意味を確認しました。「偏光」とは振動方向が整った光、またそれを生み出すことです。偏光シートは光のある振動方向成分を吸収する結果、透過光は直交成分のみを持つ直線偏光となります。2枚の偏光シートを重ねると、透過光が弱くなり黒く見えました。

偏光シートを重ねて色の違いを観察する子ども

この偏光シートで無色透明なOPPテープを挟むと、様々な色がついて見えました。偏光シートを通った後の直線偏光がOPPテープを通ると、テープが伸びている方向とその直交方向とで振動にずれが生じ、楕円偏光となります。光の波長によって楕円の形が変わり、さらに奥の偏光シートを透過する成分の大きさが異なります。言い換えると、光の色によって通りやすさが変わります。白い光は様々な色の光をまんべんなく含んでいますが、偏光シートとOPPテープを通ると含む色のバランスが変わるので、色がついて見えます。

はさみでテープを切っている子ども

工作教室の後半では、「偏光万華鏡」の工作を行いました。子どもたちは、集中して鏡を組み合わせたり、偏光シートにOPPテープを貼ったりしていました。完成した「偏光万華鏡」をのぞくと、カラフルな模様が広がって見えました。テープを何枚も貼ったので、場所によって透過光に含まれる色のバランスが変わりカラフルな模様ができたのですね。一人一人違った、素敵な万華鏡ができました!

完成した万華鏡をのぞく子ども
万華鏡をのぞいた時に見える模様の様子

イベントに参加してくださった皆様、ありがとうございました!
東工大ScienceTechnoは、今後も様々なイベントを実施する予定です。
10月28日・29日には、東工大大岡山キャンパスにてサイエンスラボを開催する予定です。
詳しくは下のリンクからご覧ください!
https://www.t-scitech.net/koudaisai/
皆様のご参加お待ちしております!