2022/08/10 ホバークラフト@TEPIA先端技術館

講師の話を聞く子どもたち

こんにちは! 東工大ScienceTechno 3年のつじです。

8月10日(水)にTEPIA先端技術館にて、「ホバークラフト」の工作教室を開催しました。

「ホバークラフト」は、おわんにかかる摩擦を小さくすることで、おわんをすいすい滑らせるという工作です。モーターでプロペラを回し、下向きに風を送ります。それにより、おわんを地面から少しだけ浮かせ、摩擦を小さくしています。

「ホバークラフト」の工作の画像

今回の教室では最初に、摩擦の作用について学びました。摩擦とは、物体同士が触れ合ったときに、物体の動きを阻害する力のことです。

子どもたちに摩擦を実感してもらうために、今回は細かく挟み込んだ二冊の本を用意しました。二冊には、引っ張る持ち手になる綱が結び付けられています。一方をスタッフが、もう一方を子どもたちが引っ張って綱引きをしました。はたして、二冊の本は引き剥がされてしまうのでしょうか。

摩擦の実験をする子どもとスタッフ

子どもたちとスタッフで力いっぱい引っ張っても、二冊の本を引き剥がすことはできませんでした。一見不思議に見えるこの現象は、摩擦の作用によるものです。触れ合う紙の間には摩擦がはたらくので、紙同士を細かく挟み込んで重ねると、その分だけ二冊の本にはたらく摩擦が大きくなります。このため、二冊の本は引き離すことができなかったのです。

次に、工作する「ホバークラフト」について考えていきます。工作で使うおわんは、そのままでは摩擦があり、すいすい動きません。どうしたら摩擦が少なくなるのでしょうか。子どもたちに問いかけると、「スケートのように氷の上をすべらせれば良い」「空を飛ばせばよい」など、自由な発想を発表してくれました。また、空中に浮かせることで摩擦が減らせることを講師が説明すると、子供たちはとても納得してくれた様子でした。

発表をする子供たちの様子

その後、実際に「ホバークラフト」の工作を行いました。穴をあけた発泡スチロール製のお椀に、プロペラ付きモーターを下向きに取り付けます。配線の順序、モーターの貼り付け向きなど、気を付けるべきことはたくさんあります。そのため、集中して工作に臨まなければなりません。

子どもたちが説明をしっかり聞いてくれたので、子どもたち全員が工作を完成させることができました。

工作をする子どもと、補佐するスタッフの様子

工作が完成した後には、子どもたちには「ホバークラフト」を滑走させてもらいました。子どもたちは楽しさ半分、不思議が半分といった様子で、夢中で「ホバークラフト」を走らせていました。

「ホバークラフト」のスイッチを入れて動かそうとする子どもの様子

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限等を鑑みつつ、可能な範囲内でのイベントの実施を予定しています。
皆様のご参加をお待ちしています!