2022/08/17 コップフォン@東芝未来科学館

講師がスライドを使って、子どもたちに説明をしている様子

こんにちは!東工大ScienceTechno 2年の後藤です。

8月17日(水)に東芝未来科学館にて、「コップフォン」の工作教室を開催しました。「コップフォン」はコップ、コイル、磁石を使って作るスピーカーです。実験や工作を通して、音や電磁石の仕組みを学ぶことができます。

教室の冒頭では、おもりに叩きつけた音叉を水面に当て、細かな波を立てる実験をしました。このことから、音が振動であることを学びました。

子どもが音叉を鳴らしている様子

音は振動なので、スピーカーで音を出すためには、何かを振動させなければなりません。どのように振動させるのでしょうか。その方法を知るために、実際にスピーカーを分解して、みんなで中身を覗いてみました。そしてスピーカーの中に、磁石、振動板、そしてコイルがあることを確認しました。

子どもたちがスピーカーの中身を分解している様子

次に、コイルつきの回路に方位磁針を近づけることで、コイルに磁石のはたらきがあることを確認しました。さらに、コイルに流す電流の向きを逆にすると、コイルの極も逆になることも確認しました。つまり、電流の向きを入れ替えれば、コイルの片方の極もN極、S極、N極、S極、と入れ替わります。コイルに流れる電流の向きを切り替え、その近くに磁石を置くと、コイルが磁石に近づいたり離れたりをくり返して振動すると分かります。

スタッフが子どもたちに電磁石の仕組みを説明している様子

教室の後半では、実際に「コップフォン」を製作しました。子どもたちは、自分でコイルを巻き、やすりをかけ、プラグに通して、それらをコップに貼り付けて工作を作り上げていきました。細かな作業も、子ども達は熱心に取り組んでくれました。また、どの材料をどこに使うか、積極的に予想してくれる子どもたちもたくさんいました。

子どもがコップフォンを組み立てている様子

工作が完成した後は、実際に音源につなげて音楽を聴いてみます。「聴こえた!」と嬉しそうに声を上げた子どもたちの様子が印象的でした。

子どもがコップフォンから出る音を聴いている様子

参加してくださった皆様、ありがとうございました!

東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限等を鑑みつつ、可能な範囲でのイベントの実施を予定しています。

皆様のご参加をお待ちしています!