2018/09/02 からくりメリーゴーランド工作教室@目黒本町社会教育館

みなさんこんにちは!
東工大ScienceTechno2年の嶋田です。

今回は、9月2日(日)に目黒本町社会教育館で開催されました『ユネスコ理数教室』での活動について報告します。

『ユネスコ理数教室』は目黒ユネスコ協会が主管されているイベントで、サイテクは「めざせ!からくり職人」というタイトルで「からくりメリーゴーランド」の工作教室を実施しました。

「からくりメリーゴーランド」はカム機構を利用した工作です。
持ち手のストローを縦に回転させると、箱の中の歯車が機能して、ストローの上のイラストが上下に動いたり、横に回転したりします。


教室では、はじめに、「からくり」という言葉の意味やからくりの来歴を学び、からくり人形の動画や実物を見ながら、からくりへの理解を深めました。
特に、文字を書く人形や、弓を射る人形の動画には驚いていて、保護者の方を含めみなさん歓声を上げられていました。


つぎに、からくりの仕組みについて探究しました。
今回の工作「からくりメリーゴーランド」の見本を動かしてみて、箱の中身の仕組みを予想します。
4,5人のグループで討論し、代表者にはモニターを使って発表してもらいました。

みんなで積極的に話し合って、輪ゴムや歯車による力を利用した独創的なアイデアがたくさん出てきました。


最後には、工作をおこないました。
自分で考えた仕組みと照らし合わせ、どのような仕組みで動いているかを考えながら、自分だけのからくりメリーゴーランドを完成させました。

今回は、「考える」ことと「話し合う」ことに主眼をおいた教室でしたが、意欲的にペンを動かし、活発に議論を重ねる子どもたちの様子が印象的でした。
子どもたちの多種多様で、柔軟な発想にふれることができて、スタッフ自身も興味深く、楽しかったです。

この教室では、「カム機構」という一つの答えを提示して、工作をしました。
しかし、正解は決して一つではなく、まだ誰も思い付いたことのない仕組みも存在するかもしれません。
それを発見しようと思考を繰り返し、試行錯誤しながら追い求めていくことに、科学や工学のおもしろさがあると思っています。
教室を通して、そうした「おもしろさ」を少しでも感じてもらうことができたなら、うれしいです。

教室に参加してくださったみなさん、ありがとうございました!
また、教室の場を提供してくださった上、当日の運営にもご協力いただいた目黒ユネスコ協会の方々や、目黒本町社会教育館の方々に、この場を借りて、感謝申し上げます。

ちなみに、10月14日(日)には、東芝未来科学館で「からくりメリーゴーランド」の工作教室を行います。
東芝の創業者、田中久重氏はからくり職人としても知られていて、科学館には、からくり人形やからくり時計も展示されています。
教室の申込は9月18日(火)までとなっていますが、当日空きがあれば、参加することも可能です。
ぜひお越しください。

東工大ScienceTechnoでは他にもさまざまな工作をつくれる、たくさんのイベントを開催しています。
本ブログでも、イベントの予告を随時更新していきます!
興味を持ってくださった方はぜひ参加してみてください!!

今後のイベント情報はコチラ↓
https://tscitech.exblog.jp/27748280/