2022/06/25 ちからクラゲ@東芝未来科学館

講師の質問に挙手をして答える子どもたち

こんにちは!東工大ScienceTechno 3年の森岡です。

6月25日(土)に東芝未来科学館にて、「ちからクラゲ」の工作教室を開催しました。

「ちからクラゲ」は輪軸がテーマの工作です。回転機構の力を加える側(入力側)と力を出す側(出力側)で輪軸の太さを変えることで、加えた力よりも大きな力を出せます。今回の教室では「太さとちから」をキーワードに、大きな力が出る仕組みを学びました。

まず、輪軸の太さを変えた3種類の「ちからクラゲ」を用意しました。これらは、回転機構の入力側と出力側で輪軸の太さをそれぞれ、太い―細い、細い―太い、太い―太いという配置にしています。

実際に、子どもたちに3種類の「ちからクラゲ」の動作の差を確認してもらいました。 輪軸の太さが入力側で太く、出力側で細い「ちからクラゲ」のみ上に上がりました。このことから、 輪軸の太さが入力側で太く、出力側で細い関係の時のみ、入力した回転力よりも大きな回転力が出力されることがわかりました。

軸の太さによって「ちからクラゲ」の動きが異なることを実験して確かめる子どもたち

次の実験では、三角コーンで力比べをしてもらいました。子どもたちは二人組になり、それぞれ三角コーンの細くなっている先端を持つ担当、太くなっている底を持つ担当に分かれてもらいました。この状態で二人には、それぞれ逆方向に三角コーンを回してもらいます。この力比べの結果から、 底を持ったほうが有利だということがわかりました。この結果より、輪軸の太さが太い方が、細い時に比べて力を伝えやすいと体感してもらえました。

コーンを回すことで持ち手の太さによって力の加わり具合が変わることを確認する子どもたち

続いて、「ちからクラゲ」の工作に取り掛かりました。「ちからクラゲ」は2本のたこ糸を巻き付ける輪軸の太さに差をつけることで、引っ張りあがる構造です。

「ちからクラゲ」は太さの異なる輪軸を作ったり、輪軸にたこ糸を巻き付けたりするなど、細かい作業が必要な工作でしたが、子どもたち全員が「ちからクラゲ」を作り上げることができました。

スタッフが子供たちに「ちからクラゲ」の作り方を教えている

参加してくださった皆さま、ありがとうございました!

東工大ScienceTechnoでは、今後も社会情勢や大学からの活動制限等を鑑みつつ、可能な範囲でのイベントの実施を予定しています。
皆様のご参加をお待ちしております!